• 公開日:2016.07.27
「SDGsをビジネスの機会に」UNDPなどが会員組織
    • 池田 真隆

    SDGsの達成は、ビジネスチャンスだと主張する西口氏

    国連開発計画(UNDP)と一般社団法人JINは7月25日、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指す会員組織「SDGs Holistic Innovation Platform(SHIP)」を設立する。SHIPは三菱総合研究所と協力し、ワークショップやフォーラムを開く。SDGsをビジネスチャンスと捉え、社会的事業を促進する。

    SHIPでは、政府や大学、NGO/NPO、経済団体などの多様なステークホルダーを巻き込みながら、社会的課題を解決する新規事業をつくりだす。社会的事業に興味を持つ民間企業の参加を受け付けている。日本で、SDGsを軸にした事業者向けのプラットフォームが構築されるのは初めて。

    一般社団法人Japan Innovation Network(東京・千代田)の西口尚宏・専務理事イノベーション加速支援グループ長は、「ステークホルダーの会議だけで終わるのではなく、3つの実践的なプログラムを用意している」と話す。

    そのプログラムとは、SDGsに関する知識を共有する「オープンプログラム」、社会的課題を解決するビジネスモデルを仮説検証する「ディスカバリープログラム」、そのモデルを深堀していく「イノベーションプログラム」だ。

    西口氏は、「イノベーションは試行錯誤を繰り返すことでしか生まれない」と考える。仮説検証を素早く繰り返し、技術起点ではなく、価値起点のイノベーションを起こしたいと意気込む。

    SHIPは民間企業の参加は随時募集しており、一般向けの公開フォーラムを今年12月と2017年7月に実施する予定だ。

    written by

    池田 真隆(いけだ・まさたか)

    株式会社オルタナ オルタナ編集部 オルタナS編集長

    1989年東京都生まれ。立教大学文学部文芸思想学科卒業。大学3年から「オルタナS」に特派員・インターンとして参画する。その後、編集長に就任し現在に至る。オルタナSの編集及び執筆、管理全般を担当。企業やNPOなどとの共同企画などを担当している。 「オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(環境・社会・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。

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