• 公開日:2016.07.26
「カンケン」バッグの素材に使用済みペット11本を使用
    • 吉田 広子

    元のカンケンシリーズでは、ロゴに反射板の素材を使用していたが、リカンケンでは本体同色の刺繍をロゴマークにし、最大限リサイクルできるように工夫した

    スウェーデン発アウトドアブランド「FJALLRAVEN(フェールラーベン)」の人気デイパック「Kanken(カンケン)」にエコライン「Re-Kanken(リカンケン)」が登場する。服飾雑貨などの輸出入や販売を行うワイエスインターナショナルが8月1日に発売を開始する。リカンケン(16リットル)には使用済みペットボトル約11本を使い、バッグ自体もリサイクルが可能だ。

    フェールラーベンは、人と野生動物と自然環境に配慮した商品作りを目指すブランドだ。デイパック「カンケン」は日本でも年々人気が高まり、日本国内のフェールラーベン全体の売り上げは昨年比150%増に上ったという。

    「リカンケン」は16リットルと7リットルの2サイズ、全11色の展開。使用済みペットボトルから作られたリサイクルポリエステルを原料にし、16リットルのバッグでは約11本分、7リットルでは約9本分のペットボトルが使われている。

    さらにペットボトルを糸に加工する際、「SpinDye」と呼ばれる紡糸工程の中に「染め」の手順が追加された新しい染色技術を採用したという。

    通常、ペットボトルを糸に加工した後、染め、色止め、洗いという複数の工程になるが、SpinDyeでは1回の紡糸工程で作業が完了するため、従来必要だった大量の化学物質と水、エネルギーの削減に貢献している。

    リカンケンは、フェールラーベンショップ、3NITY各店、フェールラーベン取り扱い店舗で販売する。

    written by

    吉田 広子(よしだ・ひろこ)

    株式会社オルタナ オルタナ編集部 オルタナ副編集長

    大学卒業後、ロータリー財団国際親善奨学生として米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。2007年10月に株式会社オルタナに入社、2011年から現職。 「オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(環境・社会・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。

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