![]() 体験型プログラムを通じ、女性の再就職やキャリア構築を支援する
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西友は7月7日、女性の再就職のための体験型プログラム「セルフリーダーシップ・プログラム」を支援すると発表した。日本女子大学「リカレント教育課程」の受講生を対象に、再就職のノウハウや具体的な動き方などを6日間に渡ってプログラムを提供する。
「リカレント教育課程」では、大学卒業後に就職しても育児や進路変更などで離職した女性に1年間(2学期)のキャリア教育を通して、高い技能・知識と働く自信・責任感を養い、再就職を支援している。2007 年に発足し、これまで 249 人が課程を修了した。
セルフリーダーシップの6 日間のプログラムでは、西友の店舗、物流センター、総菜工場などを訪れ、そこで働く女性従業員の働き方やキャリア、小売業での女性のリーダーシップについて理解を深める機会を提供する。
さらに参加者は、従業員との意見交換などを通じて現場の課題を発見・分析し、最終日には全員がグループに分かれて、西友の経営幹部に対して課題解決のアイデアを提案するプレゼンテーションを行う。
こうした一連の活動を通して、参加者が企業で働く現場感覚を取り戻し、今後のキャリア構築に関して具体的なイメージを持つことで、再就業に向けての一歩を踏み出すきっかけを提供することを目指す。同プログラムは、8月 30 日から9 月 7 日まで実施される予定だ。
西友はウォルマートグループの一員として、店舗従業員の約7割を占める女性の活躍・成長を通じてビジネスを成長させていくことを目指す。ウォルマートグループ共通の取り組みが「Women in Retail (ウーマン・イン・リテール)」だ。2010年にウォルマート・カナダが開始し、日本では2015年に始まった。
EDLP (Every Day Low Price=毎日がお買い得)で、主婦を中心に支持を集める西友では、来店者全体のうち女性が60%以上を占めるという。その多様なニーズと高い期待に応えるため、女性リーダー育成プログラム、パート社員のキャリア支援のほか、NPO法人フローレンスやNPO法人マドレボニータといったNPOの支援を続けている。
吉田 広子(よしだ・ひろこ)
株式会社オルタナ オルタナ編集部 オルタナ副編集長
大学卒業後、ロータリー財団国際親善奨学生として米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。2007年10月に株式会社オルタナに入社、2011年から現職。 「オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(環境・社会・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。