• 公開日:2016.07.11
キヤノン、生物多様性の活動でNPOとの協働を強化
    • 吉田 広子

    自然を観察する子どもたち

    キヤノンはこのほど、生物多様性の啓発・保全活動「未来につなぐふるさとプロジェクト」を刷新し、NPOら5団体と協働した取り組みを展開している。ウェブサイトでは、国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)の「MY行動宣言」を呼び掛けるなど、リアルな活動と社会への啓発を同時並行で進めていく。

    「未来につなぐふるさとプロジェクト」は、子どもたちの未来に美しく緑豊かなふるさとを残すことを目的に、キヤノンマーケティングジャパンが公益財団法人パブリックリソース財団の協力のもと、2010年に開始した。

    2013年7月には、同財団と共同で「未来につなぐふるさと基金」を立ち上げた。使用済みトナーカートリッジの回収本数や、PPC用紙販売数などに応じた資金が同プロジェクトに寄付される。

    2016年には新たに公益財団法人日本自然保護協会をパートナーに加え、国内各地で協働団体と連携した活動を開始した。

    協働パートナーは、特定非営利活動法人グラウンドワーク三島(静岡県三島市)、特定非営利活動法人棚田LOVER’s(兵庫県市川町)、真庭遺産研究会(岡山県真庭市)、特定非営利活動法人西中国山地自然史研究会(広島県北広島町)、特定非営利活動法人おおいた環境保全フォーラム(大分市)の5団体だ。

    ウェブサイトでは、UNDB-Jの「MY行動宣言」への参加を呼びかけ、「地元でとれたもの、旬のものを味わう」「エコラベルなどが付いた環境に配慮した商品を選ぶ」など、5つのアクションを提案している。

    同社は「生物多様性を楽しく分かりやすく学べて生物多様性に関する行動を写真で確認でき、具体的な行動を始める手助けにしたい。今後さらにコンテンツを充実させ、生物多様性の啓発に貢献していく」としている。

    written by

    吉田 広子(よしだ・ひろこ)

    株式会社オルタナ オルタナ編集部 オルタナ副編集長

    大学卒業後、ロータリー財団国際親善奨学生として米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。2007年10月に株式会社オルタナに入社、2011年から現職。 「オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(環境・社会・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。

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