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静岡市は3月16日、「静岡市CSRパートナー企業」の表彰式を開催した。同市は、CSRに取り組み、一定の要件や評価基準を満たす市内の中小企業をCSRパートナー企業として認定し、表彰している。第一回目となる2015年度は、市内の3社が認定を受けた。当日は、田辺信宏・静岡市長から賞状盾と表彰ロゴマークの入ったトロフィーが授与された。
田辺市長は、「地域に貢献し社会的責任を果たしている企業に、静岡市が光をあてる応援団となるために制度を創設した。これからも差別化となるような表彰企業のアドバンテージを検討していきたい」と設立の経緯を語る。
同市CSRパートナー企業に応募するには、まず「CSRセルフレビュー(CSR自己診断票)」で、自社の取り組みを確認する必要がある。「伸ばすCSR」(20項目)のうち40%以上、かつ「守るCSR」(40項目)のうち80%以上に該当する企業が表彰基準となる。
今回、認定を受けたのは、土木工事業の石福建設、総合建設業のイハラ建成工業、印刷業の篠原印刷所の3社だ。篠原印刷所の篠原弘社長は「当社は今年で創業60年を迎え、新たな第一歩として大きな自信になった。企業の社会的責任を果たすべく邁進していきたい」と話した。
静岡市CSR企業表彰専門委員会の泉貴嗣委員長は、「ビジネスの潮流がエコからソーシャルに進化する中、これからの企業には狭義の経済的健全性だけでなく、高度な社会的健全性が求められる。今後このような企業が静岡市に増えることを期待したい」と話した。
田辺市長は「表彰ロゴマークを企業のアイデンティティとしてPRしていただき、ブランド価値の向上に役立てていただきたい」と力を込めた。