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循環型経済や国際問題テーマに各界専門家が講演へ 29日にSDGsオンラインフェスタ開催

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SDGsオンラインフェスタ実行委員会

コロナ禍の中、SDGsに関心がある人たちがオンラインで集まれる場を作ろうと始まった「SDGsオンラインフェスタ」が5月29日(日)、半年ぶりに開催される。第6回となる今回は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や国連環境計画(UNEP)国際環境技術センター (IETC)、世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)に加え、スウェーデン、フィンランド両国大使館、徳島県上勝町など、国際機関から自治体、企業にいたるまで、さまざまなゲストがSDGs実践者講演に登壇し、循環型経済(サーキュラーエコノミー)や国際社会における難民問題などについて最新事情を知る場になると期待される。(日景聡)

平原依文氏は「境界線のない世界」について

メイン講演となる午後2時からのSDGs講演には、WORLD ROAD共同代表、青年版ダボス会議 One Young World 日本代表の平原依文氏が登壇する。平原氏は、小学2年生から中国など各国への留学を経験し、大学入学後は「地球を一つの学校にする」をミッションに掲げるWORLD ROAD社を設立し、世界中の人々がお互いから学び合える教育事業を推進。SDGs ✕ 教育を軸に、一人ひとりが自分の軸を通じて輝ける、持続可能な社会のあり方やビジネスモデルを追求している。

今回のSDGs講演では、世界201カ国のSDGsを軸に活動するZ世代、ミレニアル世代の夢を一冊にした本を出版した共同著者 平原依文氏が「境界線のない世界を目指して ~共創の力で実現する世界平和~」と題し、「共創」が持つ真の力、「夢と目標」の違いから紐解くSDGs の本当の意味、個人視点で明日から実践できるSDGsのあり方について解説する。

国連機関、北欧諸国、企業などが循環型社会や難民問題で講演

午後3時からのSDGs実践者講演では、各界さまざまな分野でSDGs推進に取り組む実践者の方々が登場する。UNCHR駐日事務所広報官の守屋由紀氏は、ウクライナの人道危機をきっかけに、日本でも難民問題に関心を持つ動きが広がっている中、アフガニスタン、ミャンマー、シリア、コンゴ民主共和国など、各地に広がる難民問題について、難民支援の現場からの視点で紹介する。

環境に特化した国連組織である国連環境計画(UNEP)国際環境技術センター(IETC)プログラムオフィサー 本多俊一氏は、環境省サステナビリティ広報大使 滝沢秀一氏と「ごみはここまで面白い!~ごみの未来は日本の未来??~」をテーマに対談。レジ袋やプラスチックごみ問題、さらに働き方や未来に至る話題まで、軽快なトークで学ぶことができる。

公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)プラスチック政策マネージャー、三沢行弘氏は、生物多様性の喪失と地球温暖化を悪化させる大きな要因であるプラスチックの大量生産・大量消費・大量廃棄問題について触れ、持続可能なサーキュラーエコノミーの意味と方策について、課題提起する予定。

スウェーデン大使館からは政治、気候変動・環境担当官のアップルヤード和美氏が同国のサステナビリティやSDGsに関わる取り組みを紹介した上で、1972年の国連人間環境会議(ストックホルム会議)から50年目となる今年の「ストックホルム+50」会議について解説。フィンランド大使館商務部上席商務官のハカラ インカ リーサ氏は、フィンランドの林業をベースにしたサーキュラーエコノミーの概念や企業事例を紹介する。

このほか、葉っぱビジネスやゼロ・ウェイスト政策で知られる徳島県上勝町からは、企画環境課課長補佐の菅翠氏が町民の暮らし方とともにゼロ・ウェイスト政策の詳細を紹介。また、中小企業のSDGs取り組み事例として、岡山県倉敷市・香川県丸亀市にてリユースショップ「リユースマン」を運営する有限会社ウイルパワー代表取締役の江川健次郎氏、環境に配慮した紙づくりを手掛ける山陽製紙株式会社 企画開発部CSR室 山﨑貴史氏らも登壇し、循環型経済の実現に向けた取り組みをそれぞれ報告する予定。

さらに、SDGsエバンジェリストが語るSDGs実践の話、率先してSDGs活動に力を入れるお笑い芸人の方の話、教育実践者や高校生が話す未来の話など、他にも魅力ある講演がもりだくさんに用意されている。

市民が企業にSDGs取り組みの提案も

コロナ禍で数多くのリアルイベントが中止になったことを受け、有志の呼びかけで始まったSDGsオンラインフェスタは、毎回全国各地、海外からも計500名以上が参加し、2回目からは、一般参加者が企業や自治体にSDGs取り組みアイデアを提案する「SDGs提案グランプリ」が話題を呼んでいる。

今回も、環境省やアパレル関連3社が抱える課題に対して、一般市民などから数十件のアイデアが寄せられ、予選を勝ち抜いたファイナリストが斬新なアイデアや提言を発表する。その後、参加者1人1人の投票によってグランプリが決定される。また、SDGsオンラインフェスタを契機に、市民と企業の協創に発展したSDGsプロジェクトの最新状況も報告される。

「第6回SDGsオンラインフェスタ」開催概要

イベント名:第6回SDGsオンラインフェスタ
開催日:2022年5月29日(日) 10:00~20:30
会場名:オンライン開催(途中入退場・再入場自由です)
参加費:無料
主催:SDGsオンラインフェスタ実行委員会
共催:一般社団法人 こども食堂支援機構、株式会社 Flexas Z
後援:内閣府『地方創生官民連携SDGsプラットフォーム』、フィンランド大使館、スウェーデン大使館、一般社団法人PMI日本支部

申し込みURL:https://peatix.com/event/3194308

タイムスケジュール

10:00~10:50 オンラインフェスタ発 SDGsプロジェクト発表
11:00~13:00 第4回 SDGs提案グランプリ~決勝~ および第5回提案先発表
13:00~14:00 休憩
14:00~14:55 SDGs講演WORLD ROAD株式会社 共同代表 平原 依文氏「境界線のない世界を目指して ~共創の力で実現する世界平和~」
15:00~18:00 SDGs実践者講演
18:10~20:30 オンライン懇親会

日景聡 (ひかげ・さとし)
神奈川県横須賀市出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、大手報道機関で海外経済ニュース記者、経営企画担当などを経て、現在は中小企業診断士として、中小企業へのSDGs浸透に力を入れている。

SDGsオンラインフェスタ実行委員会
SDGsオンラインフェスタ実行委員会

オンライン上で出会った業種も異なる5名により構成される社会改善チーム。
それぞれが別の本業を持つ傍ら、社会を改善する手段としてSDGsオンラインフェスタというイベントの企画運営を行う。
居住地域もバラバラのため、打ち合わせは各人の仕事が終わった深夜の時間帯にオンラインで行われる。
オンラインでのコミュニケーションは密に取っているが、直接顔を合わせたことは2021年3月現在、一度もない。
実行委員会に加え、有志の広報やITのエキスパートが強力にサポートすることによりSDGsオンラインフェスタを開催している。

【サステナブル・ブランド ジャパンはメディアパートナーとしてSDGsオンラインフェスタを支援しています】