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アップルやモンデリーズ、持続可能な包装材開発で前進 (2)

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米国サステナブル・ブランド編集部
Image Credit: Apple Insider

アップルやモンデリーズ、持続可能な包装材開発で前進 (1)はこちら

モンデリーズ・インターナショナル

米国の菓子業界紙は、オレオやリッツなどのブランドを保有するモンデリーズ・インターナショナルが4万6300メートルトンの包装資材を減らすことに成功し、2020年までの削減目標である6万5000メートルトンの2分の3に達成したと伝えた。(翻訳:梅原 洋陽)

モンデリーズのブランド(一部)

モンデリーズによると、包装資材を削減すること可能にする技術が発展したおかげで目標達成に向けて順調に進捗している。オレオの包装をより薄くすることによって2010年から2016年の間に、北米で1496メートルトンのダンボールの節約に成功した。その一方でアジア、中東、アフリカ市場での荷主との契約を減らしたことで、1297メートルトンのダンボール紙の利用を抑えることができた。

製造過程での廃棄物を減少させることだけでなく、同社は消費者や小売業者にとってもリサイクルがしやすい材料を選択している。ヨーロッパでは、75%のモンデリーズの包装資材はリサイクルされたものか、リサイクルが可能な紙、ガラス、金属でつくられている。

「私たちの紙をベースとした包装のおよそ70%はリサイクル資材です。残りの25% は主に食品の廃棄と損傷を抑えるために最適化された薄くて柔らかいフィルムです。これらのフィルムはリサイクルされることを促すようにデザインされています。80%以上のフィルムはこれらの基準を既に満たしており、私たちはできるだけ一つの資源を使った包装を目指しています」とモンデリーズは同業界紙に話している。

モンデリーズは包装が環境に与える影響を減少することに既に成功しているが、課題がないわけではない。例えば、直接食品と触れる包装にはリサイクルされた資材を使用してはいけないといった規制が存在するからだ。モンデリーズは今後も、資源をより有効に活用しながらサステナビリティ・ゴールの達成を目指していくだろう。