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ブランドが社会とつながる、持続可能な未来へ  「サステナブル・ブランド ジャパン」 提携メディア:SB.com(Sustainable Life Media, Inc.)

企業の「存在意義」テーマにSB-Jワークショップ初開催

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初めてのSB-Jワークショップでは、さまざまな企業からの参加者が「企業の存在意義」(パーパス)について突っ込んだ議論を展開した。

 サステナビリティ(持続可能性)をビジネス活動に取り入れ、自社の競争力とブランド価値を高める「サステナブルブランド」のコンセプトに関心ある企業・団体のコミュニティ「SB-Japanフォーラム」として初の活動となる「SB-Jワークショップ」が6月7日、博展(東京都中央区)セミナールームでスタートした。約30人の企業・NPO関係者らが参加し、企業の存在意義(パーパス)について学ぶレクチャーや、実際にパーパスを作るワークショップなどを行った。

セミナーは、「フォーラム」に参加する企業が、サステナブル戦略構築について学び、ネットワークを広げるために開催された。

 冒頭、SBマネージングパートナーでフォーラム事務局を務める博展取締役の鈴木紳介氏が、米国「Sustainablebrands」が設定した今後3年間のグローバルテーマである「The GOOD Life」の展開、2018年3月初旬に行われる東京の国際会議、分科会など今後のコミュニティ活動について情報提供した。

レクチャーに登壇したネスレ日本コーポレートアフェアーズ統括部の嘉納未來さんは、全社員・派遣社員らを巻き込んで行う「イノベーションアワード」のプロセスとパーパスの関わりについて詳しく説明した。

 メインのレクチャーに登壇したのは、ネスレ日本コーポレートアフェアーズ統括部の嘉納未來氏。2017年3月に行われた「サステナブル・ブランド国際会議」で同社代表・CEOの高岡浩三さんによる「ネスレの CSV 戦略とサステナブルブランディング」が好評だったため、さらに社員の立場から「存在意義(パーパス)」の位置付けと、社内外で実際にどのように根付かせていくのか、そのプロセスについて広報を担当する嘉納氏が、2011年から実施されている「イノベーションアワード」などの事例を用いて説明した。

 レクチャー後は、森摂・オルタナ編集長をファシリテーターに、グループワークを行った。ネスレの「パーパス」について嘉納さんと対話した後に、グループごとに1社、モデル企業を決め、その会社のパーパスについて深掘りするワークを行った。

その後、5月22日から米国・デトロイトで開催されたサステナブル・ブランド国際会議2017 デトロイト本会議の報告を、森編集長、青木茂樹・駒澤大学経営学部教授がスライドを交えて報告した。(この会議の詳細は6月末に発売されるオルタナ49号に掲載される)。

 第2回ワークショップは7月25日に東京で開催される。SB-Japanフォーラムへの詳細・問い合わせ先はこちらのページから。
 また、フォーラム会員以外でも参加できる「SB-Jセミナー」が7月4日(東京)・11日(大阪)で行われる予定。申し込みはこちらのフォームから受け付ける。

宮島 真希子(みやじま・まきこ)

株式会社オルタナ オルタナ編集部。1988年から2010年まで神奈川県内の地方紙に記者として在籍。NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ等複数の非営利組織にてまちづくりに携わる。

オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(エコ・ソーシャル・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。