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ブランドが社会とつながる、持続可能な未来へ  「サステナブル・ブランド ジャパン」 提携メディア:SB.com(Sustainable Life Media, Inc.)

組織に最適なパーパスの見つけ方

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ロレーヌ・シュハルト
Image credit:Sustainable Brands

Cone Communicationsの副社長であるアリソン・ダシルバ氏は、すべての企業にとってパーパスは重要だと信じている。「パーパスは経営理念や価値に対するコミットメント以上のものです。パーパスは社会におけるブランドの役割を表現するものです」と招待制のランチミーティングで語った。(翻訳=梅原洋陽)

ダシルバ氏は「パーパスの5つの目的」というモデルを実際のブランドを引き合いに出して説明した。

1.パーパスブランド戦略(パタゴニア)
2.CSR(UPS)
3.ソーシャル・インパクト(ステラ・アルトワ)
4.ソーシャル・マーケティング【AT&T のIt can wait(後でもできる)キャンペーン】
5.ブランドコニュニケーション(KINDのKindnessキャンペーン)

ダシルバ氏は、1つのブランドがすべてのモデルを持つ必要はないと言っている。また、リーダーが自分のブランドに適したぴったりのモデルを選択することが重要だと伝えた。

ベン&ジェリーズのクリストファー・ミラー氏は共同創設者のベン・コーエン氏の言葉を紹介した。「企業の在り方が好ましくなければ、あなたの経営の在り方を変えれば良いでしょう。」

ベン&ジェリーズは、今までも物議をかもすトピックに対して立ち位置を表明してきたが、「ブラック・ライヴズ・マター」運動への支援の表明は様々な反応をもたらした。例えば、店にわざわざ入って来て、従業員の顔に唾を吐きつけるような顧客もいた。

「正しい行いをすることは、もちろん常に簡単なわけではありません。あらゆる人種が平等だと信じる以上、立場を明確にすることは不可欠でした」とミラー氏は言う。

Timberlandのコミュニティ・エンゲージメント部長のアトランタ・マキルレイス氏は前Timberland社長のジェフリー・シュヴァルツ氏が唱えたスローガン「良いことをして成功する」ことを紹介した。

TimberlandがVF Corpに買収された後も、サステナビリティへの取り組みは続けられた。その主な理由は、Timberlandがビジネス的な価値も証明することができたからである。

Timberlandはハイチの森林再生プログラムを実施している。5年間で500万本の木を植えることを、2010年にゴールとして設定した。3000以上の農家がこのプログラムに関わり、彼らの生産性も収益も増加した。農家はトレーニングを提供され、種子や道具も与えられた。その対価として、新しい種子と利益の一部を還元した。

現在、Smallholder Farmers AllianceはTimberlandと連携してオーガニックコットンの再生をハイチで取り組んでいる。Timberlandは、VansやPatagoniaなどの他のブランドとの提携も始めている。