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ユニリーバ、リサイクル店と衣服廃棄を削減

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Sustainable Brands
Image Credit: Unilever and Savers

ユニリーバは、人々に衣料品廃棄の問題に関心を持ってもらうため、セイバーズ(本社・米国ワシントン州ベルビュー)とコラボレーションを行うことを発表した。セイバーズはリサイクルショップで、北米を中心にチェーン展開している。(翻訳:クローディア真理)

セイバーズによる「アイ・ギブ・ア・シャート」キャンペーンの狙いは、衣料品廃棄に警鐘を鳴らすことだ。米国で年に廃棄される衣料の量は1億500万トンにも上る。セイバーズは、その廃棄量を減らそうと、リサイクルを心がけるよう呼びかけている。

衣類の染みは人々が服を捨てる主な理由に挙げられる。染みのせいで、生涯にわたってミレニアル世代が廃棄する服は30億着にも上るといわれている。

染みは、1着を長く着ようとする時だけでなく、リサイクルに出そうという時にもやっかいだ。汚れはすぐに落とせばいいとはいえ、最初から汚れがつかないようにするに越したことはない。

ユニリーバの、Degree Men、Degree Women、Dove、Dove Men+Care、AXEの5ブランドのデオドラントは、それを可能にする商品だ。「アンチ・マークス・アンチパースピラント」テクノロジーを取り入れ、色の濃い服に白の、色の薄い服に黄色の、デオドラント自体の染みを残さないように配慮されている。

セイバーズのトニー・シャンパート リサイクル&リユース部門責任者は、「『アイ・ギブ・ア・シャート』キャンペーンに加わった、ユニリーバのデオドラントは、衣類を安易に捨てず、リユースするにはどうすればいいかを考えることの重要性を人々に広めるのに役立っている」と、ユニリーバとの関係を評価している。

くしくも、このコラボレーションの発表はニューヨーク・ファッションウィークと重なった。キャンペーン開始にあたっては、リサイクルの服を着た巨大マネキン「ステイン・レス、ウェイスト・レス・インスタレーション」を展示し、アピール。会場となった、ニューヨークのウエストフィールド・ ワールド・トレード・センター内のトランスポーテーション・ハブ、オキュラスには、他に衣料品廃棄についての統計や、廃棄量を減少させるための方法なども掲示された。