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ブランドが社会とつながる、持続可能な未来へ  「サステナブル・ブランド ジャパン」 提携メディア:SB.com(Sustainable Life Media, Inc.)

アディダス、アパレルの循環・再生産目指し衣類回収

アディダス・ジャパンは5日、ブランドを問わず使用済みの衣類、シューズ、バッグなどを店頭で回収する「TAKE BACK PROGRAM」を開始した。来年には回収したアパレルを循環し再生産して投入する「アパレルから生まれたアパレル」の意欲的なプロジェクトに乗り出す予定。また同社は8日から16日まで、海洋プラスチック汚染に対するムーブメント「RUN FOR THE OCEANS」を実施する。アディダス・ジャパンの、抜きん出て積極的なプラ問題へのアクションが続く。(サステナブル・ブランド ジャパン編集局=沖本 啓一)

主要14店舗に設置される「コレクターズ・ボックス」

今回の取り組みでは、全国の店舗のうち主要な14店舗に「コレクターズ・ボックス」と名付けられた回収ボックスを設置する。設置店舗はアディダスブランドコアストア札幌、仙台、六本木、渋谷、お台場、新宿、原宿、池袋、二子玉川、名古屋、京都、大阪、広島、福岡。

回収された製品は再利用可能なものとリサイクル(アップサイクル・ダウンサイクル含む)対象のものに分別。条件の合致する商品は裁断などのプロセスを経て、新たな糸、製品へと生まれ変わる。これらの素材から作られた製品として2020年には「アパレルから生まれたアパレル」を発表するという。

サステナビリティ戦略を強化

「FUTURECRAFT.LOOP」プロジェクトで開発された単一素材で100%リサイクル可能なシューズ。同社は2021年春夏の一般リリースを目指す。

アディダス・ジャパンでは、廃棄物をアップサイクルした素材を利用したスニーカーやアパレル製品の「PARLEY」プロジェクトに始まり、単一素材で何度でも再生可能な循環型技術を採用し、100%リサイクル可能なランニングシューズを開発、製品化を目指す「FUTURECRAFT.LOOP」プロジェクトも進行中だ。今回のTAKE BACK PROGRAMでは、それをどう社会で循環させるかという視点がより具体的に取り入れられ、同社のサステナビリティ戦略が強化された。

昨年の「RUN FOR THE OCEANS」イベント

さらに同社は、8日の世界海洋デーから16日までの期間、海洋プラスチック汚染の根絶を目指すムーブメント「RUN FOR THE OCEANS(ラン・フォー・ジ・オーシャンズ)」を今年も開催する。アプリをダウンロード、サインアップしランニングやジョギングをすると、1キロごとに1ドルをアディダス・ジャパンが寄付する。寄付金は環境教育プログラム活動に活用。15日には葛西臨海公園でイベントも開催する(詳細はこちら)。「ビジネスパートナーの皆様方やコンシューマーにも積極的に働きかけることにより、大きなグローバルムーブメントをつくり出す」と狙いを説明する。

「地球環境が悪ければ、人はアウトドアスポーツをしない。アディダスを始めスポーツに関わる企業は特に敏感で、先進的」とサーキュラーエコノミー・ジャパンの中石和良氏は指摘する。とりわけ、影響範囲の大きいプラ問題に対し、同社は破竹とも言える積極的なアクションを起こし続けている。SB-Japanの足立直樹プロデューサーは「アディダスはサステナブル・ブランドの王道を行っている」と評価する。同社の取り組みに、今後も注目が集まる。

沖本 啓一(おきもと・けいいち)

Sustainable Brands Japan 編集局。フリーランスで活動後、持続可能性というテーマに出会い地に足を着ける。好きな食べ物は鯖の味噌煮。