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積水化学、SDGsを視覚的に学べる環境教育サイト

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積水化学工業はこのほど、東京書籍が運営する教育総合サイト「EduTown」上に、SDGs(持続可能な開発目標)を学べる環境教育サイト「EduTown SDGs」を開設した。豊富なイラストや写真を交えやさしくSDGsを学べるコンテンツのほか、SDGs推進の具体例として持続可能な家づくりをパソラマ写真で体感できる「バーチャル工場見学」などを盛り込んだ。対象は小学校高学年から中学生で、持続可能な社会に貢献できる次世代の育成を支援していく考え。(オルタナ編集部=堀理雄)

「EduTown」は東京書籍が運営する教育総合サイトで、子ども向けの教育アプリや、教員向けの資料・教材提供などを行い、7月時点で全国6800校、100万人の会員が利用している。「EduTown SDGs」はそのコンテンツの一つとして開設され、その第一弾の教材として、積水化学の製品とSDGsとの関連を学ぶ動画やカード教材などを電子配信した。

7月中旬にサイトを開設し、既に利用者からの反応も寄せられている。現役教員から「これからの教育としてSDGsやESDの学びは益々重要になってくる。探究学習を深めるためにも、ICTを活用した映像を効果的に使った指導の可能性は高まる」。企業からは「子ども向けのサイトではあるが、SDGsに関する社内研修でも活用できそう」などのコメントがあった。

今後、同サイトへの他企業の参加や、多言語化して海外への配信も進めていく予定だ。


この取り組みが実現したきっかけは、子どもたち自身からの要望だったという。

積水化学では5年に一度、同社グループ従業員の子どもたちの参加による「世界こどもエコサミット」を開催している。2017年に開かれたサミットには、13か国から47人の子どもが参加した。

サミットでは最後に、子どもたちから意見を出してもらい「提言」としてまとめる。同社ではこれまでにも、子どもたちの提言を受けて様々な企画を実現させてきた。

2017年のサミットでは「私たちの世代が環境について学ぶ教材を提供してほしい」という提言があった。様々な国から参加していたため、各国ごとに考え方や文化が異なる子どもが多く、共通のベースとなる認識に基づいた教材が必要だという意見だった。それを受けた形で、今回のSDGs教材の作成が進められた。

積水化学工業経営戦略部広報グループの中村慎一郎広報担当課長は、「メーカーの視点で製品を通じた教材を作成した。『住宅』など目の前にある暮らしに身近なものとSDGsとのつながりを分かりやすく感じてほしい」と話している。

各行程のカメラマークをクリックすると、工場内の360度パノラマ写真を見ることができる