ワタミがRE100に加盟、外食業界で世界初
ワタミはこのほど、自然エネルギー100%への転換を宣言する「RE100」に加盟した。外食業界では世界初で、日本企業としては5社目となる。同社はこれまで風力発電事業などを手掛けてきたが、新たに2040 年までに事業活動で消費する電力を100%自然エネルギーでまかなうという目標を掲げた。(オルタナ編集部=吉田広子)
北海道厚真町のメガソーラー
|
ワタミのRE100への加盟は、リコー、積水ハウス、アスクル、大和ハウスに続き5社目となる。同社は2040 年までに自然エネルギー100%、中間目標として2035年までに事業活動で消費する電力の50%を自然エネルギーにすることを目指す。RE100への加盟は、ワタミグループが推進するSDGs(持続可能な開発目標)の推進に基づくものとしている。
ワタミは2012年、風力発電による自然エネルギー事業を開始した。2013年からはグループの食品製造工場6カ所に設置したルーフソーラーでも発電している。2015年からはメガソーラー事業も手掛ける。
さらに、2015 年4月に新電力(PPS)事業に参入。2016年の電力の小売全面自由化に合わせ、同年5月からは家庭向けにも電力を供給している。
2016 年度の年間グループ電力使用量は約7600 万kWh となり、その約65%に相当する自然エネルギー発電に関与してきた。
ワタミグループでは地域との連携にも力を入れ、2016 年に大分県臼杵市で「うすきエネルギー株式会社」を設立。2017 年には岐阜県美濃市に設立された「みの市民エネルギー株式会社」に出資した。中期的には、20 地域で地域電力を展開する予定だ。