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バレンタインをソーシャルに、イケアなども取り組み

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ソーシャル性やサステナビリティをテーマとしたバレンタイン商品・キャンペーンが浸透している。児童労働問題に取り組むNGOのACEがバレンタインデーを中心に展開する「1 more LOVEキャンペーン」に、イケア・ジャパンが賛同。同社の店頭企画「スイーツ フェア」の売り上げの一部を、ガーナの児童労働問題解決、教育支援プロジェクトに寄付すると決めた。ブランド「NAGAE+」は「胸に残るもの」をテーマ掲げ、廃棄される残布を利用したポケットチーフを発売した。(オルタナ編集部=沖本啓一)

キャンペーンにイケアも参画

イケアのソファを模したグラススイーツは、一般公募から誕生した

NGO「ACE」は2009年から2017年まで、バレンタインシーズンに「幸せを運ぶてんとう虫チョコレート」を販売、売り上げの一部をガーナのカカオ産地の児童労働など解決支援寄付にあてていた。今年からは新たに「1 more LOVE チョコステッカー」の販売を開始。1枚500円のステッカーを購入すると、その全額が寄付となり、ステッカーを貼ったプレゼントが「寄付付きプレゼント」になるというユニークな取り組みだ。

このキャンペーンに賛同したイケアは、全国のイケア2階レストラン&カフェ(IKEA Touchpoint 熊本を除く)で3月18日まで開催されている「スイーツフェア」と同キャンペーンを連動。同社が販売するグラスに盛り付けられた「グラススイーツ(500円)」の売り上げの一部をACEに寄付する。

森永製菓の「1チョコ for 1スマイル」キャンペーン(2月14日まで)では「DARS(ダース)」や「カレ・ド・ショコラ」などの対象商品1箱につき1円が、フェリシモの「幸福のチョコレート」キャンペーン (申し込み2月28日まで)でも売り上げの1%をACEに寄付している。

ファッションブランドも「サステナブル・バレンタインセット」

NAGAE+の「サステナブル・バレンタインセット」はCASE GALLERY(渋谷)などで購入可能。専用ギフトボックス入りで3800円(税抜)

安倍首相夫妻がトランプ米大統領夫人・メラニア氏に贈呈したブレスレットで話題になったファッションブランド「NAGAE+(ナガエプリュス)」は「サステナブル」をブランドコンセプトに掲げ、今年のバレンタインシーズンには「サステナブル・バレンタインセット」を販売している。

「日本のデザイナーたちが創るテキスタイルは、世界で高い評価を受けていますが、その残布は廃棄されてしまいます。美しく貴重なテキスタイルをポケットチーフとして蘇らせました」こう説明するのはナガエプリュスの鶴本 晶子COO。Bean to Barチョコレートの専門店「Minimal」のチョコレートをセットにした。

鶴本COOは「チョコレートを消費するだけのバレンタインではなく、『胸に残る』をキーワードにしています」と話す。ポケットチーフだけに胸に残るとは、洒落ている。渋谷区のCASE GALLERYや二子玉川の蔦屋家電などで購入可能。詳しく同社HPへ。

ソーシャルなバレンタインキャンペーンが目白押し

CSR活動の一環として女性支援「レディ・ゴディバ・プログラム」に取り組むゴディバは、「バレンタインは、今年から自由だ。」のキャッチコピーを打ち出し、女性躍進を推進している。フェアトレード専門ブランド「People Tree」はHPでバレンタインおすすめフェアトレード・ギフトを紹介。ソーシャル・プロダクトを専門に、雑貨などを幅広く扱うショップ「ソーシャルスクエア代官山」は、2月14日まで「オーガニック&フェアトレードバレンタインフェア」を開催している。

沖本 啓一(おきもと・けいいち)

オルタナ編集部
好きな食べ物は鯖の味噌煮。