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東京23区内の事業粗大ごみ、民間業者が連携し収集実験

都心でのゴミの回収作業

会社で出るゴミを手軽に収集するモデル事業が15日から、東京23区内で始まる。事業系粗大ゴミは行政が収集を受け付けていないため、各企業で民間の収集業者を探す必要があった。モデル事業では複数の収集業者が連携しウェブ上で窓口を一本化、粗大ゴミや家電製品を含む全ての事業ゴミの収集・運搬・処理を受け付ける。東京都環境局の「持続可能な資源利用」に向けたモデル事業の一環で、事業系廃棄物の収集を効率化するのが狙い。(オルタナ編集部=沖本啓一)

会社で出るゴミ処理の煩雑さを経験した人は多いのではないだろうか。特に粗大ゴミなどの場合、一般家庭であれば自治体への電話一本で回収車が来るが、オフィスや商業施設、中小事業者の工場から出るゴミは、自治体で受け付けていない。そのため回収業者を探し、契約をする必要がある。料金の比較や回収の内容などの確認、そもそもその業者が不法投棄などをしない信頼できる業者かどうかなど、検討しなければいけない。

そんな煩わしさを解消するサービスが東京都環境局のモデル事業に選ばれた。エコスタッフ・ジャパン(東京都・中央区、以下ESJ)が提唱する「Web活用及び処理事業者連携の促進による事業系廃棄物処理の効率化事業」だ。資源ゴミ回収、物流、処理業者19社と協力企業2社の連携により、東京23区内の会社から出るあらゆるゴミを回収する。

この事業は「どの業者に頼めばいいかわからない」「廃棄量が少なく、すぐに廃棄したい」といった利用企業のニーズに応え、廃棄手続きの簡略化による利便性の向上が見込まれるが、他にもメリットがある。廃棄物を収集、処理する業者にとっても、ドライバー不足や、専門外の相談を受け付けたときの対応などの課題をクリアできる。

また、収集、物流業者の連携により、回収車が効率よくゴミを回収することができるため、渋滞、排ガス、騒音などの都市部の課題の解決にも繋がる。Win-Winより進んだ「TotalWin」の関係を構築することが可能、とESJは説明する。

実は、廃棄物の収集や物流の効率化に関するモデル事業は、以前にもあった。白井グループ(東京・足立)のAI・IoTを活用した廃棄物回収の効率化事業だ。この事業で業者が連携することにより、回収車の走行台数の削減、それに伴うCO2排出量の削減など大きな成果を上げている。今回のESJの事業は白井グループの事業に続き、「都市部の廃棄物収集の効率化による課題解決」に大きく寄与すると見込まれる。

今回のモデル事業のゴミ収集は10日から受け付けを開始しており、2月2日までの期間限定となる。実際に回収が始まるのは15日から。詳しくは公式の受け付けサイトを確認されたい。

ゴミ収集受け付け、モデル事業詳細はこちら(リンク)

沖本 啓一(おきもと・けいいち)

株式会社オルタナ オルタナ編集部 
フリーランスライター、編集職を経て現職。SBJ担当。好きな食べ物は鯖の味噌煮。

「オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(環境・社会・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。