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「ひとこと多い張り紙」でSDGs理解を呼びかける

10月4日から公開したが反響はよく、1日に50アクセスはあるという

国際協力NGOセンターは、日常よく見かける「張り紙」を用いて、SDGsの17目標と組み合わせた「ひとこと多い張り紙」を公開している。使用目的に合ったSDGsの張り紙をダウンロードして職場や店舗、学校などで貼ってもらい、SDGsの課題を身近に感じてもらう狙いだ。博報堂の社員がプロボノで製作した。目標1の「貧困をなくそう」を「目指すは、働きたいすべての人が、営業中」とするなど、笑いを誘うユーモアあふれるコピーになっている。(松島 香織)

「SDGsは、30年前から国際協力NGOセンター(JANIC)が目指している目標をひとつにまとめたもの」と同NPOアドボカシー・コミュニケーショングループの水澤恵マネージャーは話す。グローバルな課題とローカルな課題の両方の視点をバランスよく持てること、さまざまなセクターが一緒にやっていくこと等は、JANICが目指していることだ。

国際協力を行う日本のNGOは約400団体あるが、国際協力を企業側に働きかけてもSDGsが普及しておらず、NGOの活動に広がらないという現状があった。「一般の方々にSDGsがあることを気付いてもらうことがまず必要」(水澤マネージャー)と考え、博報堂とSDGs普及ツール「ひとこと多い張り紙」製作した。

博報堂はCSRの柱のひとつに「SDGsの普及・啓発のためのクリエイティブボランティア」を据えており、プロボノで国連広報センターに協力。SDGsの英語のアイコンをわかりやすい日本語のキャッチコピーにしたり、広告映像を制作している。

JANIC の活動では2008年洞爺湖サミットのキャンペーンや、NGOの広報力強化ワーキンググループ等に関わった。昨年からはJANICからの依頼で宣伝や広報などの「コミュニケーション戦略」の見直しにプロボノで参加し、今年4月にはスローガンやロゴなどを新しくしている。

コミュニケーション戦略の見直しのひとつがSDGs普及ツールだった。博報堂広報室CSRグループの川廷昌弘推進担当部長は、「NGOのコミュニケーションをサポートすることが経営強化にもつながるのではなかと考え、当社の社会的責任として広報力アップのプログラムを提供した」という。

説明文はJANICが考え、キャッチコピーは若手のクリエイターが作成した。やり取りは1年近くかかったという。「SDGsは次世代に大きく関わる課題であり、NGOとの協働は若手の人材育成の面から見ても有効」と川廷部長は話した。

ひとこと多い張り紙

松島 香織 (まつしま・かおり)

株式会社オルタナ 特約記者。
企業のCSRや広報・IR部署を経て、SDGs、働き方改革(ダイバーシティ)、地方創生などをテーマに取材中。