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東京都の障がい者雇用エクセレントカンパニー賞に5社

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東京都は8日、今年度から始める「障がい者雇用エクセレントカンパニー賞」に、企業5社を決定した。企業での就労が難しいと言われている重度の知的障がい者を雇用する三越伊勢丹ソレイユ(東京・新宿)など、障がい者の能力開発や処遇改善を積極的に進める企業5社を選んだ。障がい者雇用の先進的な取り組みを発信することで、他社の模範としてもらい、ダイバーシティ社会の実現を目指す。(辻 陽一郎)

今回初となるエクセレントカンパニーに選ばれた企業は、三越伊勢丹ソレイユ、アクサ生命保険(東京・港)、サノフィ(東京・新宿)、リゾートトラスト(東京・渋谷)、リベラル(東京・江戸川)の5社だ。

三越伊勢丹ソレイユは、三越伊勢丹グループの特例子会社。今回評価されたポイントの一つは、約80人の障がい者の内、70人ほどは重度の知的障がい者で、社員の9割以上という点だ。約100種の業務を用意し、業務分担の視覚化などの工夫をすることで戦力化している。

リゾートトラストは、社員431人の中で、81人の障がい者を雇用する。サポートスタッフや精神保健福祉士などを置くことで、働きやすい環境を整備している。三越伊勢丹ソレイユ同様、さまざまな業務を用意し、障がいのあるスタッフはその日の状態に合わせて業務を組み替えることが可能だ。

エクセレントカンパニーの応募には、障がい者法定雇用率を過去3年間達成していることなど基本的なことに加えて、特色のある取り組みを行っていることが必要だ。「重度障害者や職業的困難度の高い障害者を積極的に雇用している」や「障害に応じた職場環境の整備を行っている(バリアフリー化、休憩室の設置、治具の整備等)など5つの項目のどれかに該当しなければならない。

東京都産業労働局雇用就業部の朝比奈祥子・就業推進課長は、「来年4月には法定雇用率は2.2%にあがり、精神障がい者も雇用率に含まれるようになります。現在、中小企業などでは障がい者雇用がうまくいっていないところも多いです。今回始めたエクセレントカンパニー賞で表彰した企業が、雇用を進める参考になってほしいです」と話した。