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アデランス、ウィッグ回収で被災地に桜を植樹

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4月2日、宮城県石巻市で行った桜の苗木植樹会

アデランスは使わなくなったウィッグを回収する環境キャンペーンの一環として、東日本大震災の被災地に桜を植樹する活動を4月から始めた。ウィッグは割引クーポンと交換でき、新しいウィッグ購入時に使用すると100円が植樹の寄付に充てられる。同社は、この仕組みを事業と一体化した戦略的CSRと位置づけ、今後は環境保全活動を全国に展開していく予定だ。(辻 陽一郎)

宮城県石巻市大谷川地区の高台移転地で行った第一回の植樹会では、桜の苗木12本を植樹した。NPO法人さくら並木ネットワーク(東京・世田谷)と協力し実施。同団体は、100年に1度は必ずやってくるという地震と大津波の際に住民避難の目印とするため、津波到達点に桜を植樹している。今後もアデランスは被災地で桜の植樹を継続していく予定だ。

同社が環境キャンペーンを開始したのは2009年にさかのぼる。ウィッグ利用者から、「使わなくなったウィッグの処分方法が分からない」という声を受けスタートした。2016年度までは、山梨県内の山林地域にフォンテーヌの森を設置し植林を行ってきた。植林した本数は1289本にのぼる。

アデランスのグローバルCSR広報室の新田香子担当は「今後は環境保全活動を全国に広げていきたいと考えている。全国に店舗があるので、ウィッグ回収に協力してくれたお客様や社員も植林に関わることができるようになる。植林活動を実際に体験することで、環境保全活動への関心が芽生えることを期待している」と話した。

辻 陽一郎 (つじ・よういちろう)

オルタナ特約記者、NPO新聞代表。フリーライターとして、NPO・NGOやボランティア、ソーシャルベンチャー、企業のCSRなどを中心に取材。

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