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GRIスタンダード、G4からの大きな変更点はなし

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G4をよりモジュール化した「GRIスタンダード」

サステナビリティ・レポートのガイドラインとなる、GRI(Global Reporting Initiative)の最新版「スタンダード」の日本語訳が完成した。新たなバージョンになったのではなく、フォーマットを改良したため、主要コンセプトや開示事項については、GRIガイドライン第4版(G4)と比べて大きな変更はない。開示項目を統合したり、重複したものは削除したりしたので、G4より項目数は減っている。今までG4を活用していた企業への影響は少ないようだ。(オルタナ編集部=松島 香織、小松 遥香)

構成について

【100シリーズ】
3つの共通スタンダードから構成。サステナビリティ・レポートを作成するすべての組織が対象となる。
・GRI 101:活用方法などの基本的な情報を記載
・GRI 102:組織に関する一般開示事項を記載
・GRI 103:マテリアルな項目に関するマネジメント手法を記載

【200~400シリーズ】
33の項目別スタンダードから構成。企業は、それぞれのマテリアリティに基づいて、項目別スタンダードから必要なものを選び、活用する。
・GRI 200:経済項目について掲載
・GRI 300:環境項目について掲載
・GRI 400:経済項目について掲載

要求事項がより明確に

報告書に求められる事項が明確化され、要求事項と推奨事項、手引きの3つに分かれている。

2つの活用方法

スタンダードに準拠して報告書を作成する。もしくは、GRIスタンダードの中から必要なものを選んで報告書を作成する。ただし、一部のみ使用する場合には、GRIスタンダードのどこを参照したかを記載する必要がある。どちらの場合も、GRIに使用した旨を報告する必要がある。

発効日について

GRIスタンダードの発効日は2018年7月1日。だが、それ以前から積極的な活用が望ましい。