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子連れOKのサテライトオフィス、大手企業が利用拡大

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キッズスペース付きサテライトオフィスで子どもが遊ぶ

ママスクエア(東京・港)は、リクートホールディングス、ザイマックスと協力し東京都内など2拠点に設けている「キッズスペース付きサテライトオフィス」の利用企業を拡大する。子育て世代の柔軟な働き方を実現するため昨秋から実証実験を行ってきたが、4月からソフトバンクなど3社が利用企業として新たに参加する。今後は、サテライトオフィスを複数企業がシェアをして活用する有効性を検証していく。(辻 陽一郎)

キッズスペース付きのサテライトオフィスでは、子どもが近くにいても集中しながら働けるため、保育園などの託児機能を利用するだけでない新たな働き方を実現することができる。実証実験では、リクルートなどグループ6社の社員65人が利用した。

キッズスペースでは保育士などの有資格者が子どもを見てくれるため、安心して仕事に集中ができる。「子どもと過ごす時間を増やしたい」という利用者の声が多く、仕事と育児にかける時間の両立を実現できる場所となった。共働き世代の多くが感じる、子どもを預けて働くことへの罪悪感の払拭にもつながることが、実験によって確認できたという。

今後は新たにソフトバンク、伊藤忠エネクス、アサヒグループホールディングスが参加し、複数企業でシェアをする第二段階の効果検証を実施する。ママスクエアマーケティング室の担当者は、「働き方改革やダイバーシティに感度の高い企業が参加してくれた。サテライトオフィスをシェアする仕組みが世の中で珍しいため、課題の抽出自体がこのフェーズの重要テーマとなってくる」と話した。

現在の拠点は東京都港区と神奈川県川崎市の2カ所だ。将来的には、参画する企業も増え、多くの人が活用できるように首都圏エリアを網羅していく考えだ。

辻 陽一郎 (つじ・よういちろう)

オルタナ特約記者、NPO新聞代表。フリーライターとして、NPO・NGOやボランティア、ソーシャルベンチャー、企業のCSRなどを中心に取材。

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