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更なる革新に挑戦―コカ・コーラ、特保飲料を発売

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「コカ・コーラ プラス」を手にした小林香予ディレクターとティム・ブレット社長(2月1日、日本コカ・コーラ本社で)

2月1日、ティム・ブレット代表取締役社長は、「コカ・コーラ」史上初となる、特定保健用食品の「コカ・コーラ プラス」を発表した。健康志向が強く、食事と一緒におしゃれに飲みたいという日本の消費者に向けて、6年の歳月をかけて開発した。ターゲットは40代以上で、新規顧客のほか、大人になって飲まなくなった人の掘り起こしを目指す。事前調査で高評価を得ており、「決意を持って日本に投資する」と自信をのぞかせた。(オルタナ編集部=松島 香織)

コカ・コーラは、「コカ・コーラ」ブランドの全製品を統合し、すべての製品で「コカ・コーラ」の変わらぬ魅力とおいしさを訴求、異なるニーズに応える選択肢を広げる「ワンブランド」戦略をグローバルで行っている。「赤はおいしさのしるし」というキャッチコピーで、赤を基調にしたグラフィックを打ち出したのも、そのひとつだ。

今年、製造販売を開始して60周年を迎える日本コカ・コーラは、この「ワンブランド」戦略に引き続き取り組み、日本市場においてのイノベーションを強化するという。

「コカ・コーラ プラス」は3月27日発売。他の商品と差別化するため、白いパッケージだ。

特保のコーラは、「コカ・コーラブランドだからこそ、できたトクホ商品」とマーケティング本部コカ・コーラTMグループの小林香予ディレクターは力をこめる。味に妥協せず、開発はアトランタ本社で行った。

特保は日本だけの制度であり、海外展開は今のところ予定していないが、「『アクエリアス』やつぶせるボトルが高評価の『い・ろ・は・す』など、日本のイノベーションから生み出された商品は、海外展開されている」とティム・ブレット社長は話した。

「コカ・コーラ プラス」は税抜き158円とやや割高だ。デフレマインドが続いている日本市場での勝算について、ティム・ブレット社長は「日本市場はグローバルに見て独自性がある」と前置きし、「ここ20年間、飲料代が下がり続けてきたことに、当社は対処する責任がある。緩やかな展開になるが価格は安定化していくだろう。革新的な製品で市場を変え、リードしていきたい」と話した。

松島 香織 (まつしま・かおり)

サステナブルブランド・ジャパン デスク 記者、編集担当。
アパレルメーカー(販売企画)、建設コンサルタント(河川事業)、
自動車メーカー(CSR部署)、精密機器メーカー(IR/広報部署)等を経て、現職。