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「世界で最も持続可能な100社」に武田薬品ら国内4社

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2017年1月の世界経済フォーラム年次総会 Image credit:Statsministerens kontor

カナダの出版社コーポレート・ナイツは「世界で最も持続可能な100社(Global 100)」に、日本企業から武田薬品など4社を選んだ。1位となったのは独重電大手のシーメンス。エネルギー効率の高さなど持続可能性に関する14項目の指標に基づき、世界の企業を評価している。2005年から毎年、世界各国から政治・経済界のリーダーが集まる世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で発表している。(辻 陽一郎)

Global 100は上位100社を選出するにあたって、昨年10月1日時点で世界各国の時価総額20億ドル以上の企業を評価対象としている。1位はドイツ、2位はノルウェー、10位以内にオランダの企業が3社入るなど欧州企業の評価が高かった。日本企業では、武田薬品、医療機器メーカーのシスメックス、アステラス製薬、NECの4社が選ばれた。NEC以外の3社は昨年から引き続き選ばれ、NECは2013年以来3回目だ。

Global 100では、総合的なランキングだけでなく、エネルギー生産性やリーダーシップの多様性、安全生産性、離職率など指標ごとの評価も行なう。全体で67位と日本企業で最も評価が高かった武田薬品は、R&D(研究開発)投資に関する指標では昨年3位、今年は12位と高い評価を得ている。
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武田薬品コーポレート・コミュニケーションの金生竜明広報担当は2年連続で日本企業1位となったことについて、「サステナビリティ情報の開示性も評価されたポイントではないか」と話した。サステナビリティ情報開示が少ないとGlobal100の評価対象にはならないためだ。同社はCSRデータブックで指標のほとんどの項目を開示している。

金生広報担当は「今後は、国連グローバル・コンパクト(UNGC)の10原則や持続可能な開発目標(SDGs)に基づいて、さらにサステナビリティを強化していきたい」と述べた。

辻 陽一郎 (つじ・よういちろう)

オルタナ特約記者、NPO新聞代表。フリーライターとして、NPO・NGOやボランティア、ソーシャルベンチャー、企業のCSRなどを中心に取材。

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