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Uアローズ、今年もチャリティで熊本地震の復興支援

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セレクトショップ大手のユナイテッドアローズは、今年もチャリティプロジェクト「ユナイテッド・ラブ・プロジェクト」を実施する。同プロジェクトに賛同するAkira Naka(アキラナカ)など人気の国内9ブランドが2017年春夏のトレンドであるストライプを取り入れた洋服を販売する。一着あたり500円が熊本地震の復興支援に寄付される仕組みだ。(オルタナ編集部=小松遥香)

春夏のトレンド「ストライプ」を取り入れた人気ブランドCINOH(チノ)のシャツドレス

2010年に始まった同プロジェクトは、これまでにも東日本大震災などの復興支援を行ってきた。きっかけは、同社商品部の担当者と取引先ブランドのデザイナーとの雑談のなかで身近な社会課題に対して何かできないかという話になったことだ。

当初は、それぞれのデザイナーが選んだNPOなどに寄付していた。しかし東日本大震災が発生し、この7年間で寄付先も変遷してきた。今回は、社会福祉法人中央共同募金会「赤い羽根『災害ボランティア・NPO活動サポート募金』・九州」を通して、被災地で活動するボランティア団体やNPOに支援金が助成される。

今年で7年目を迎えて、同社広報・CSRチームの長町遥氏は「ファッションを通して、社会に役立ちたいという思いは変わりません。徐々に認知度が高まり、お客様やお取引先様に応援いただけるからこそ継続できています」と話す。

これまでにも同社は、人気ブランドの商品を下取りし、乳がんの啓発を行うピンクリボン運動の支援をするなどしてきた。さらに、購入の際にショッピングバッグを使用しなければ、10円が寄付される「REDUCE SHOPPING BAG ACTION」も通年で行っている。

国内の大手アパレル企業でCSR活動やIR情報の開示を行う企業が少ないなかで、ユナイテッドアローズは積極的な姿勢を見せている。

同業他社に先駆けてCSRに力を入れていることについて、長町氏は、「CSRを積極的に推進し、その姿を社外に見せることは長く続く企業の常識です。企業理念のなかで『社会との約束』として、お客様や従業員、お取引先、社会価値、株主様という5つのステークホルダーの価値を創造すると掲げています。ステークホルダーの価値創造に取り組むことがユナイテッドアローズのCSRです」と語った。

小松 遥香

オルタナ編集部。アメリカ、スペインで紛争解決・開発学を学ぶ。趣味は、大相撲観戦と美味しいものを食べること。