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モンベルがホームレス支援に無償でチャリティ商品製作

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アウトドア用品大手のモンベルは、ホームレス支援を行なうNPO団体Homedoor(大阪府大阪市)のチャリティグッズを無償で製作した。グッズはTシャツとマグカップで、同団体が12月1日からインターネットなどで販売し、売り上げは全額ホームレス支援事業に活用する。同事業は、ホームレスの人が路上での生活を脱して安心して生活できる住まいを提供することが目的だ。

チャリティグッズのコンセプトは、「アウトドアは家があるからこそ楽しめる」。アウトドア用品を購入する人は非日常の体験を求め、テントなど野外での生活を楽しむ。しかし、自分の家をもたないホームレスの人にとっては、外での生活が日常。冬の訪れに伴う野外での寒さや不便な生活といった厳しい環境で不安な日々を送っている。

Tシャツ250着とマグカップ150個のチャリティグッズ売り上げは、ホームレスの人たちが路上から脱して、安心して生活できるシェルターの開設と運営に全額を活用する。Homedoorの小林大悟氏は「アウトドア用品のモンベルと協力して製作したチャリティグッズを通じて、帰る家があることの大切さを伝え、ホームレスのことを知ってもらいたい」と語った。

チャリティグッズのTシャツとマグカップ

モンベルは昨年、同団体へリユース寝袋の寄付も行なった。冬になると路上で凍死する人も出るなか、寒さをしのぐことができる暖かい寝袋が必要だった。「これまでは価格が安くて薄い寝袋を配っていたが、モンベルの暖かい寝袋があれば寒さもしのげる」と小林氏。同社は今年も寝袋の寄付を行なう予定だ。

辻 陽一郎 (つじ・よういちろう)

オルタナ特約記者、NPO新聞代表。フリーライターとして、NPO・NGOやボランティア、ソーシャルベンチャー、企業のCSRなどを中心に取材。

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