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ワタミが長野県の自社有機レタス農園に見学ツアー

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獲りたてのレタスをそのまま食べる経験は、子どもにとっても貴重だ

ワタミは9月10日、長野県東御市に所有する有機レタス農園に消費者を招待するツアーを実施した。同社は2003年から有機野菜の栽培を始め、全国12か所に有機農園を所有している。現在、店舗で使う有機野菜と特別栽培野菜の割合は40%で、今後も拡大する予定だ。

同社は今年6月9日から7月20日の限定メニューとして「有機ロメインレタスとケイジャンチキンのごちそうシーザーサラダ」を和民と坐・和民で提供。期間中に東御市にある農場での収穫ツアーの参加者を募集し、抽選に当たった親子連れなど7組が収穫ツアーに参加した。

「ワタミが有機農園を持っていて、そこで栽培した野菜を提供していることを知らないお客様がまだ多い」と岡田武広報・CSR部長は話す。実際に、同社が農園を運営していると知る人の割合は、ネット調査で10%だった。

岡田部長は「グループとして循環型経済の実現を目指している。有機農業や再生可能エネルギー事業を通して、比較的小さい地方自治体と連携を進めていきたい」と語った。

有機農園は同社のグループ会社である農業生産法人ワタミファーム(千葉・山武)が運営している。

長野の東御農場では、ロメインレタスの他にサマーエースとシーカーの2種類の玉レタスを作っている。同農場では、「農業をやりたい」と同社に入社を決めた原聖馬 農場長が2012年に着任後、試行錯誤の末にレタスの有機栽培を成功させた。

「誰も教えてくれる人がいない中、苦労をした。天気はコントロールできないが、唯一コントロールできるのは土なので、土づくりにこだわっている」と説明した。有機栽培で使用できる農薬も使うことなく、クロタラリアというマメ科の植物を植え、収穫せずに土に還すことで肥料とする緑肥を採用している。

ツアー当日は天候も良く、標高700メートルの山々に囲まれた農地で収穫体験をした参加者は「こんな景色の良い場所で収穫体験ができて嬉しい」と話した。また、レタスを試食して「バリッとした食感があり、食べごたえと甘さもあって美味しい」と笑顔を見せた。

小松 遥香

オルタナ編集部。アメリカ、スペインで紛争解決・開発学を学ぶ。趣味は、大相撲観戦と美味しいものを食べること。