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スマホ・ゲームで寄付、マダガスカルに安全な水を届ける

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デジタル・タップウォーター・アドベンチャーのモニター画面。公開1週間で利用者は1400名を超えた(9月8日現在)©TAP PROJECT JAPAN/2016 

日本ユニセフ協会(東京・港区)は、スマートフォンのミニゲーム「デジタル・タップウォーター・アドベンチャー」を公開した。1回のプレイについて100円を、日本製粉が日本ユニセフ協会に寄付する。レストランやカフェで提供される水に対して募金をすることで、途上国へ安全な水を届ける活動「TAP PROJECT」の一環だ。

世界では6億6300万人以上、10人に一人が清潔で安全な水を使うことができず、汚れた水と衛生環境が原因で年間30万人以上の5歳未満の子どもが命を落としている。

TAP PROJECTは、こうした現状の周知をはかり支援する取り組みで、日本では2009年から始まった。飲食店で提供された水に対して募金活動が行われるほか、イベントや本企画を通じて支援を呼びかけている。

これまでにマダガスカルの支援では、ソーラーパワーを利用した簡易水道施設を2基設置したほか、47の小学校とコミュニティに45ヶ所の井戸や給水施設を設け、142基のトイレを学校につくった。

デジタル・タップウォーター・アドベンチャーによる寄付は、200万円を上限に、ユニセフがマダガスカルで実施する水と衛生事業に役立てられる。

ゲームの企画・制作は、初年度からTAP PROJECTの企画・運営に携わっている博報堂がプロボノで手がけた。日本ユニセフ協会広報室・林茉以子TAP PROJECT担当は「安全な水を飲むことができない世界各地の子どもたちが、支援を必要としていることを知ってほしいという私どもの思いを、ゲームというツールで形にして頂いた」と話した。

スマートフォンを傾けながら画面上で水滴を操作するゲームで、日本から世界を巡りマダガスカルに水が届けられる様子を疑似体験することができる。9月1日~11月3日の期間中、何度でもプレイすることが可能だ。

枝松 麗 (えだまつ・うらら)

ライター・コピーライター。制作会社を経て、2002年よりライターとして独立。ナショナルブランドの広告をはじめ企業やNPOの広報誌、環境省の生物多様性プロジェクトなど、持続可能なライフスタイルを追求すべく環境・CSRの領域で取材・執筆を行う。