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粘着テープ芯の回収でマングローブ14万本以上を植樹

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回収されたテープの紙製巻き芯の一部(ニチバン提供)

ニチバンが粘着テープの巻き芯を回収し資源化する取り組みで、2010年の開始以来の累計回収個数が200万個を突破した。回収した巻き芯は段ボールの原料として売却し、収益はNGOを通じてフィリピン・ネグロス島でのマングローブの植樹支援に充てる。これまでに植樹されたマングローブは14万本以上に達した。

回収第7弾は9月から実施

同社は、粘着テープの消費で生じる紙製の巻き芯を再利用して社会貢献を行う目的で「ニチバン巻芯ECOプロジェクト」を続ける。巻き芯はメーカーを問わず回収。15年11月から3カ月にわたり行われた6回目の回収では、全国から794団体と個人272人が参加。48万4000個、重さにして約5.5トンを集める実績を挙げた。

巻き芯の売却益は、同社から交付される1個につき5円の支援金とあわせて、環境NGOイカオ・アコ(愛知県東海市)に寄付。「マングローブの減少がエビ・カニ漁を衰退させ、島沿岸の台風被害を大きくするなど、現地住民を脅かしている。自然環境と住民の暮らしを守りたい」と同社は説明する。同NGOを選定先に選んだのは「着実に活動実績を重ねているため」(同)。

巻き芯の回収実績は、10年の7万4000個から12年の45万2000個に急増した後は、毎年40万個台が続く。同社は特設サイトで「堅調に推移」とするが、15年は前年から1万個ほど減少している。

「もっと集めたい、との思いはある。出来るだけ多くの人に協力してほしい」と同社。しかし回収活動を大々的に宣伝するのにも大きな労力がともなう。「まずは過去に参加したことがある団体や個人に再度働きかけて、回収個数を掘り起こしたい」(同)。「第7回ニチバン巻芯ECOプロジェクト」は9月1日から12月12日まで実施予定だ。