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アディダス、定番のスニーカー「スタンスミス」をヴィーガン設計に

往年のテニスプレイヤーの名を冠したアディダスの定番スニーカーとして知られる「スタンスミス」が、サステナビリティを念頭に生まれ変わった。象徴的な外観のシルエットはそのままに、内側からすべての部分にリサイクル素材を使用し、動物由来の素材を使用しないヴィーガン設計を取り入れている。アディダスは2015年からNGOと組んで海洋から回収したプラスチックをスポーツウエアやシューズに再生し、それが各国で高い売れ行きを見せるなど、サステナブル・ファッションの分野で存在感を増している。「定番が変わらなければ常識は変えられない」とし、定番シューズの設計を転換したことで、新時代に向けた動きをさらに加速している。(廣末智子)

スタンスミスは、1965年に発売されたテニスシューズ「Hilet(ハイレット)」をベースに、世界最高のテニスシューズであることを意識して設計されたスニーカー。1973年にファーストモデルが発売されて以降、白を基調に緑を配色し、特徴的な通気孔のあるシンプルなデザインが、スポーツにとどまらず、さまざまな生活の場面に似合うスニーカーとして幅広い世代に支持され、アディダスのベストセラーシューズとして認知されている。

新スタンスミスは、アディダスジャパン(東京・港)のストリートスポーツウエアブランド「adidas Originals(アディダス・オリジナルス)」が昨年12月、日本でも発売。「見た目ではなく中身を変える」をコンセプトに、内側に高機能リサイクル素材を採用。アッパーにはレザーと同じ外観と手触りを持つ日本製のプレミアムコーティングを施したリサイクルポリエステルを使用しているほか、アウトソールには天然ラバーとリサイクルラバーを用い、靴紐やインソールなどの細部もすべてリサイクル素材で作られている。デザインと外観は従来のままで、同社の広報担当者によると「リサイクル素材を用いながらもクオリティは妥協することなく、従来品と遜色ない仕上がりになっているのが特徴」という。

「定番が変わらなければ常識は変えられない」

アディダスはサステナビリティへのコミットメント「END PLASTIC WASTE」を掲げ、CO2削減に向け、2024年までにすべての製品においてバージンポリエステルの使用を廃止し、100%リサイクルポリエステルに切り替えることを目標にしている。新スタンスミスの発売はこれを大きく促進するもので、商品の発売に際して同社は「定番が変わらなければ常識は変えられない。今こそ未来のために大いなる一歩を踏み出した。2021年以降、スタンスミスはアディダスの『END PLASTIC WASTE』に向けた旅のキャンバスとなる」とするメッセージを発している。

商品は昨年12月に先行発売した2モデル(それぞれ税別8990円と13000円)のほかに、今年に入ってアッパー全体に刺繍を施したモデルなど新たに4モデル(同12000円〜14000円)を追加。全国の直営店やオンラインショップなどで販売しており、これに伴い「STAN SMITH, FOREVEER スタンスミスはサステナブルへ」と銘打ったキャンペーンも展開中。2月19日までの期間中、アディダス オリジナルス フラッグシップストア原宿店と新宿店で特別アートを展示しているほか、全国の直営店などで対象のスタンスミスの購入者にエコバッグを進呈する。

スタンスミスがサステナブルに生まれ変わったことに対する消費者の受け止めとして、同社の広報担当者は「定番スニーカーがサステナブルなものへ大きく舵を切ったことに対し、驚きや賛同の声をいただいている。今までと変わらぬシルエットのまま、地球環境を配慮したモデルであることに、安心・好感を抱いていただいているようだ」と話している。