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変化する金融(2):バンク・オブ・ザ・ウエスト、「1% for the Planet」口座を新設 購入商品のCO2排出量も追跡可能

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米国の金融機関で気候変動対策が進んでいる。バンク・オブ・ザ・ウエストは7月20日、初めて気候変動への取り組みを支援する当座預金口座「1% for the Planet(地球のための1%)」を新設した。1% for the Planetはパタゴニアなどが取り組むことで知られる企業同盟で、売上高の1%を環境保護団体に寄付する。バンク・オブ・ザ・ウエストは口座から得られる純収益のうち1%を、より健全な地球をつくるために取り組む非営利団体を支援する目的で寄付する。(翻訳=梅原洋陽)

資金を最初に受け取るのはプロスノーボーダーのジェレミー・ジョーンズ氏が設立した、ウィンタースポーツに携わる人たちが参加する気候変動に取り組む非営利団体「Protect Our Winters(POW)」だ。この団体は、アウトドアアスリートやクリエーター、ビジネスリーダーを束ね、カーボンニュートラルな未来の実現に向けて活動する。

「気候変動について話すとき、大抵の人は変化を起こすために個人に何ができるかをあまり理解できていない」と話すのは、バンク・オブ・ザ・ウエストのベン・スチュアートCMOだ。

「『1% for the Planet』口座によって、消費者はエネルギー政策に先進的で、パリ協定の基準を満たすために尽力する銀行と契約を結ぶことができる。さらに、利用者の負担はなく、口座の収益1%を気候変動に取り組むために寄付することもできる」

「1% for the Planet」口座の特徴

●「1% for the Planet」デビットカードには、購入したすべての商品の二酸化炭素の排出量を確認できるカーボン追跡ツールが備わっている。これはモバイルバンキングアプリ「DO」を展開するドコノミーと提携する。「DO」は、カーボン・オフセットを通じて、利用者に二酸化炭素の排出量の理解、追跡、削減を促す狙い。
●ビットカード100%生分解性・堆肥化可能なプラスチックで作られている。
●月々のサービス料は無料で、1回の利用明細書につき1回の預金が可能。
●バンク・オブ・ザ・ウエストはPOWを皮切りに、利用者は無償で、口座からの収益の1%を「1% for the Planet」の提携する環境非営利団体に寄付する。