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いまこそ家で観たい「サステナビリティ」がテーマのドキュメンタリー12作品

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DIMITAR VLAHOV

新型コロナウイルスの感染拡大の危機により、家で過ごす時間が多くなった。多くの人がロックダウンが拡大する前の「日常」では、なかなかできなかったことに取り組むチャンスを手にしている。今回は、最先端のサステナビリティやリジェネレーションに興味を持つ方であれば、最良の友となりうる、評価の高い最高のドキュメンタリー映画を紹介したい。映画もまた、家族と過ごす時間に新たな価値を付け加えてくれ、子どもや大人が自然界について価値ある学びを得るための最高な手段となりうるだろう。(翻訳=梅原洋陽)

さて難しい話は抜きにして、近年のサステナビリティやリジェネレーションをテーマにした、おすすめのドキュメンタリー作品12選。楽しんで!

ゲーム・チェンジャー:スポーツ栄養学の真実 (2019)
The Game Changers

肉やタンパク質などが体力や健康に与える影響のイメージを塗り替える、目から鱗の革命的作品。植物由来の食事に切り替え、しなやかで強い肉体をつくりあげた優れたアスリートの姿を追った。制作には、ジェームズ・キャメロンやアーノルド・シュワルツネッガー、ジャッキー・チェン、ルイス・ハミルトン、ノバク・ジョコビッチ、クリス・ポールが携わっている。

バイオミミクリーの約束 (2020)
The Promise of Biomimicry

自然界から着想を得たアイデアが、どのようにして市場に出ることになったのか考えたことはあるだろうか。バイオミミクリー(生物模倣)は、われわれにとって最難関の問題を解決するため、クリエイティブで持続可能な方法で自然界に目を向けるもの。しかし、取り組む上での戦略を持つだけでは意味がない。実現するための手段が必要だ。世界をより良い場所にする天才的なバイオミミクリーの着想を得られたら、何が起こるだろうか。

このTree Mediaによる新作の20分の短編映画は、バイオミミクリー協会がどのように自然に感化されたデザインについて開かれたプラットフォームを開拓しているか生の情報を得られる。共同創設者ジャニン・ベニュス氏が新興分野についてその概要を分かりやすく説明し、市場にイノベーションを起こそうと奮起する勢いのある企業を紹介する。

OUR PLANET 私たちの地球 (2019)

意欲あふれる英国のドキュメンタリーシリーズ。壮観なレンズを通して、私たちの地球の自然な輝きを体験しよう。そして気候変動がすべての生き物にどのくらいの影響を与えているか考えよう。

チェイシング・コーラル ―消えゆくサンゴ礁― (2017)
Chasing Coral

世界中のサンゴ礁が危険なレベルで死滅し、消えていっている。ジェフ・オルロフスキ監督(同じぐらい素晴らしい2012年のドキュメンタリー作品『チェイシング・アイス(原題)』の製作者)によるこの作品では、ダイバーや写真家、科学者のチームが、サンゴ礁が消える理由を解き明かし、水面下のミステリーを世界に明らかにする海洋アドベンチャーに繰り出す。

愚か者と夢追い人:原生林の再生 (2019)
Fools & Dreamers: Regenerating a Native Fores

本作品は、ニュージーランドのバンクス半島にあるヒネワイ保護区と、そこで30年間カイティアキ(現地語で「保護者・管理者」の意味)を務めた、植物学者ヒュー・ウィルソン氏についての30分間のドキュメンタリー。1987年、ウィルソン氏が農地を原生林に再生するために、「雑草」であるハリエニシダを植える計画を地元のコミュニティに明かしたところ、人々は懐疑的になっただけでなく怒りをむき出しにした。その計画は「愚か者と夢追い人」だけが期待するようなストーリーだった。

現在は地元でも、そして国中でも英雄として認められるウィルソン氏は、原生林の中で輝く1500ヘクタールを管理する。そこには鳥やほかの野生生物が豊富におり、47の滝が不変的に流れている。彼は、自然が一番よく分かっていること、そして彼自身が愚か者でなかったということを疑いの余地なく証明したのだ。

第三次産業革命:急進的で新しい共有経済 (2018)
The Third Industrial Revolution: A Radical New Sharing Economy

第三次産業革命が、極めて重要な3つの科学技術の収束によって展開している。その技術とは、驚異的な速さの5G回線、再生可能エネルギー、そして自動モバイル・インターネットだ。社会や自然環境を超えて、IoT(モノのインターネット)に繋がっている。この21世紀、スマート・デジタル・インフラは経済生活を管理し、力を与え、移動の方法を一変させている。急進的で新しいシェアリング・エコノミーを生みだしている。気候変動によって地球が破壊されているいま、より早く実現する必要がある。

ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方 (2018)
The Biggest Little Farm

この作品は、ジョンとモリー・チェスターの2人が都会暮らしから200エーカーの不毛な農地に生活を移し、自然との調和の中で夢を獲得するす8年間にわたる探求を記録に収めた。動物など自然の中の対立によって生じる困難やチャンスを受け入れながら、チェスター夫妻は彼らの農場や季節をはるかに越えて、私たちが想像できないような生物多様性の扉を開いてくれる。

息をのむような撮影、魅力的な動物と、そして差し迫った母なる地球からのメッセージは、私たちにより良い暮らしと健康な地球に必要なものを教えてくれる。

NOVA ー毒された水ー (2017)
”NOVA: Poisoned Water

この作品では、俳優のジョー・モートン氏(PBS NOVA)のナレーションで、ミシガン州フリントで起きた事件を調査する。地元の役人が費用削減のために都市の水源を変えたのだが、そこで重大な管理過程を見落としていたのだ。配水パイプが腐食した結果、鉛がシステムに漏れ出し、何千人もの子どもを含むコミュニティを危険なレベルの毒にさらしてしまった。

米国の科学ドキュメンタリー番組NOVAは、この人災の背後にある、水質化学の複雑さにはじまり、科学の誤った使われ方によって引き起こされた、生物学的な鉛中毒について明らかにしていく。この映画では、フリントの水に潜む危険にさらされてしまった、一般市民や独立科学者(無所属)を追い、見て見ぬふりをしている関係者にも対峙する。フリントだけではない、不穏な真実(国中の配水システムはフリントのものと同じくもろいという真実)を見つめよう。

プラスチック・オーシャン (2016)
A Plastic Ocean

映画作家クレイグ・リーソン氏は、世界の海にプラスチックゴミがあふれていることを発見し、この汚染が環境に与える影響を調査している。

ミニマリズム:大事なものについてのドキュメンタリー (2015)
Minimalism: A Documentary About the Important Things

持っているものがより少なければ、あなたの生活はどのくらい向上するだろうか?この映画では、家族、起業家、建築家、アーティスト、ジャーナリスト、科学者、そしてウォール・ストリートの元ブローカーといった、モノを持たないで価値ある人生を歩もうと奮闘する人のあらゆる人生の歩みから、視聴者をミニマリストの生活の中に連れ出し、さまざまな形のミニマリズムを検証する。

ホスタイル・プラネット 非情の惑星(2019)
Hostile Planet

ナショナル・ジオグラフィックのシリーズで、『MAN vs. WILD』の冒険家ベア・グリルス氏が進行役のこの作品では、世界でもっとも過酷で容赦のない風景と、そうした条件の中で生き残るために適応する動物たちに光を当てている。

パンデミックーいかに流行を防ぐかー (2019)
Pandemic: How to Prevent an Outbreak

このドキュメンタリー番組は、新型コロナウイルスが世界規模の影響を及ぼす前に、先見の明を持ってリリースされたものである。かつてのウィルス・パンデミックとの闘いで先頭に立った英雄たちについて触れ、次なる世界規模での流行を防ぐために彼らの功績について学ぶ内容となっている。