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仏冷凍食品スーパー、イオンと提携し東京・青山に出店

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1号店ではズッキーニの輪切りなど10品目以上のオーガニック製品を販売する予定だ Image credit:Personal Creations

仏の冷凍食品専門スーパー大手「ピカール」(本社・フォンテーヌブロー)はイオンと提携し、11月23日、東京・青山に1号店を出店する。同社は1000店以上を展開し、50-60品目のオーガニック製品を扱う。日本では、イオンの新会社「イオンサヴール」が、ピカールの事業を行う。1号店では野菜スープやズッキーニの輪切りなど、10品目以上のオーガニック製品を販売する予定。

ピカールは、フランス人なら誰でも知っている有名店だ。冷凍食品だけなので、クリスマスシーズンを除き、平均面積150平方メートルの店内に人は少ない。外からは冷凍ケースしか見えないので、一見何の店か分からない。初めて見る人には不思議な店に映る。

総合品目は約1100点。そのうち200点が毎年変わる。魚の切り身、肉、野菜など、普段の食卓に使える素材品から、解凍するだけでよいパーティ料理まで、幅広い品揃えが特徴だ。持続可能な漁業を示すMSC認証付の魚介類、オーガニックのひき肉、野菜の素材品と加工品も扱っている。

イオンとの提携について、ピカールの広報を担当する「DMSコンセイユ」のクリスチャン・ドレオン氏は、「2014年からイオンの9店舗で試験的に約40品を販売し、好評だったので、イオンと独立店舗を展開することにした。最初の3店舗は東京に開き、各店で約200品目を扱う」と話す。

オーガニックでは、ホウレンソウ、カリフラワーなどの野菜と、野菜のラタトウィユ、じゃがいものピューレ、野菜スープ、野菜ポタージュ、穀物と野菜のガレット、ピザ2種類などの加工品を販売する。

小野倫子・イオンサヴール社長は、「オーガニック製品は、2014年から2種類を販売している。取り扱い品目数がフランスほどなくても、できるだけ幅広い選択肢を提供していくことが日本の最優先課題。オーガニックは来年以降、順次品目を追加していく」と方針を述べた。2号店は12月9日に麻布十番に開店する。

羽生のり子(はにゅう・のりこ)

環境、エコロジー、農業、食物、健康、美術、文化遺産を主な分野とするジャーナリスト。1991年からフランス在住。環境ジャーナリスト協会、自然とエコロジーのジャーナリスト・作家協会、文化遺産ジャーナリスト協会(いずれもフランス)の会員。共著「世界の田園回帰」(2017年、農文協).