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2016 SBサンディエゴ会議レポート(5)

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Mike Hower

「失敗から成功へ」、キューリグやネスレなどが議論

「失敗は一時期だが、変化は本物だ」。航空会社ジェットブルー・エアウェイズのサステナビリティ責任者であるソフィア・メンデルソーン氏は、「サステナブル・ブランド国際会議2016米サンディエゴ本会議」で語った。(翻訳編集:吉田広子)

シリコンバレーのテクノロジー企業の多くは、失敗を名誉のバッジのように着けているが、多くのブランドは敗北を認めることになり、できれば避けたいことだろう。しかし、失敗は、サステナビリティ戦略や目的が明確なイノベーションをもたらす変化のきっかけをもたらす。

「私たちは失敗について、より多くのコミュニケーションが必要だ」。こう話すのは、ドリンクメーカーのキューリグ・グリーン・マウンテンでチーフ・サステナビリティ・オフィサーを務めるモニーク・オグゼンダー氏だ。だが実際、言うのは簡単だが実行は難しい。

キューリグ・グリーン・マウンテンは、サステナビリティを向上させるうえでいくつかの失敗を経験している。しかし、ステークホルダーと対話することで回避することができたという。

社内では、無駄な「シングル・サーブ・コーヒー」の生産を辞めるようにという声もあった。だが、たとえキューリグ・グリーン・マウンテンが生産しなくても他社が生産するだけ。そうであれば、より持続可能な設計に改善することを決めた。

「最も大きな声がいつも最善とは限らない」と、オグゼンダー氏は言う。「彼らがほしい解決策はいつも消費者がほしいものとは限らない。そして私たちはその2つを調整する必要がある」。

「失敗はデータとして扱われるべき」と話すのは、ネスレ・ウォーター北アメリカのサステナビリティのチーフ・オフィサーであるネルソン・スウィザー氏だ。同氏は、「十分なデータがあった場合、サステナビリティへの取り組みは良い意思決定を行う能力を高めることができる。データが集まれば、さらに実用化するために分析する必要がある」という。

このほか、ナショナルホッケーリーグのオマール・ミッチェルCSR担当副社長は、チームの100年周年を記念して100のアイスリンクを一新する野心的な計画を考えたが、最終的にプロジェクトが縮小した出来事などについて話した。