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国際

アパレル大手39社、25年までに100%持続可能な綿調達

写真:「2025 Sustainable Cotton Challenge: First Annual Report 2018」より

繊維業界の国際NGOテキスタイル・エクスチェンジ(本部米国)は2月21日、持続可能な綿の調達に向けた報告書を発表した。大手アパレルや小売業者が2025年までに持続可能な綿調達の割合を100%に高めることを約束する内容で、M&Sやリーバイ・ストラウス、アディダス、H&Mなど39社が署名している。報告書によれば、現在世界の綿の19%が持続可能な栽培方法で生産されており、調達を変えていくことを通じこれを2025年までに50%に高める目標を掲げている。(オルタナ編集部=堀理雄)

綿栽培は多量の水を必要とするとともに、枯葉剤や殺虫剤、化学肥料など農薬使用量が多く、土壌汚染や労働者の健康被害などが問題視されてきた。また小規模農家に広がる貧困により、児童労働の温床となっている側面もある。

今回の取り組みに参加した企業は、ベターコットンイニシアチブ(BCI)、コットンメイドインアフリカ(CmiA)、オーガニック、リサイクルコットン、フェアトレードなど、国際的に認められた15のイニシアチブや基準のいずれかを満たすことを通じて、持続可能な綿調達を進める枠組みになっている。

報告書は「2025年 持続可能な綿への挑戦」(2025 Sustainable Cotton Challenge Report)だ。小規模農家の収入を高め、有機栽培を選択する農家を増やすことを目的とし、有害な農薬や合成肥料、また水の使用量を減らし、水質と土壌の健康状態を改善する業界の取り組みを促進させることを目指している。

署名企業39社のうち30社が、持続可能な綿の調達割合を100%に高めるという目標に対し現状の進捗状況について回答している。100%達成企業は10%、75~99%達成が37%、50~74%達成が23%、25~49%達成が7%、24%未満達成が17%、未追跡の企業は6%だった。

M&Sのサステイナブルビジネス担当ディレクター、マイク・バリー氏は、「協働して取り組むことで、農業従事者や消費者、環境のいずれにも適したソリューションを迅速に広げていくことができる」と述べた。

またリーバイ・ストラウスのグローバル製品サステナビリティ担当マネージャーであるリサ・スキッロ氏は、「サプライチェーン全体の透明性の向上とパートナー間のより戦略的な関係の強化は、世界の持続可能な農業実践の普及に不可欠だ」と指摘している。

2月21日時点での署名企業39社の綿花使用量は100万トンを超え、世界の綿花生産量の約4パーセントを占めている。他の企業にも取り組み参加を呼び掛けており、今後署名企業が増えていくことが予想される。

テキスタイル・エクスチェンジは2002年に設立された非営利団体で、現在大手アパレルブランドや小売業者、サプライヤーなど計300以上の会員が参加している。持続可能な繊維・材料の生産に向け学習ツールの開発や調査、基準、データ測定、評価などを行い、参加者のコミュニティづくりを進めている。

2月21日時点での署名企業39社 (写真:「2025 Sustainable Cotton Challenge: First Annual Report 2018」より)