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スイス

ネスプレッソ、コーヒーカプセルに持続可能なアルミ

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写真提供:Nespresso

ネスレネスプレッソ(本社・スイス)はこのほど、同社が販売するコーヒーメーカーで使うコーヒーカプセルの外装を、持続可能な製造過程で生産されたアルミニウムに切り替えていくと発表した。責任あるアルミニウム生産の促進を目指す「アルミニウム・スチュワードシップ・イニシアチブ(ASI)」の認証を受けたアルミニウムを、鉱業・資源分野の多国籍企業リオ・ティントが供給する。切り替えは2020年までに完了する予定だ。(オルタナ編集部=堀理雄)

アルミニウムの生産をめぐっては、原料であるボーキサイトの採掘が生態系への及ぼす影響や、大規模な開発による先住民の土地の侵害、精製段階での大量の電力消費、残渣の廃棄といった環境・社会的な問題がある。

ASIは、鉱物採鉱、製錬業者をはじめ、自動車産業、建築・建設、外装に携わる企業や業界団体など70以上のメンバーが参加する非営利の認証機関であり、生物多様性の保護、先住民の権利尊重、水資源の管理、およびアルミニウム製造過程における炭素排出の低減を促進するための基準を定めている。

ネスレネスプレッソとリオティントは、カプセルメーカーと協力し、2020年までにASIで認証された持続可能なアルミニウムを100%使用してコーヒーカプセルを製造することを決めた。

消費者は、その容器で使用されるアルミニウムが責任をもって生産された素材で作られていることを意識して商品を利用することができる。

ネスプレッソのジャン=マルク・デュボワザンCEOは、「ASIと共同で『責任をもって生産されたアルミニウム』を実現させるとともに、ASIのトレーサビリティのメカニズムを通じ、消費による環境への影響を低減するという顧客へのコミットメントを果たすことができる」と述べた。

リオティントのアルフ・バリオス アルミニウム部門CEOは、「持続可能な製品に対する消費者からの需要は引き続き増大すると予想される」と指摘している。