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紙コップ最大手の東罐、紙製ストローを来春発売へ

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紙コップシェア国内トップの東罐興業(東京・品川)は、紙製ストローと紙製絞りフタの来春発売に向け準備を進めている。脱プラスチックに向けた社会的な声の高まりを受け、飲料提供の際のプラスチック使用をなくし、すべて紙で提供することができる商品だ。同社は環境に配慮した製品の提供を通じ、事業者や消費者のニーズに新たな選択肢を提供する考え。(オルタナ編集部=堀理雄)

紙とプラスチックを素材とした包装容器を製造する同社は、これまでも間伐材を利用した紙コップなど、環境に配慮した製品の開発を行ってきた。

紙製ストローと紙製絞りフタ(10月3日、東京国際包装展で)

来春の発売に向け調整を進める紙製のストローと絞りフタは、プラスチック製の代替製品としてプラスチックの使用量を減らす狙い。また飲用後の分別が不要で、紙コップと同じ工程でリサイクルすることが可能となる。

近年高まりつつある脱プラに向けた社会的な動きについて、同社の狩野益広・CS推進部長は「そうした動きに対応することはメーカーの社会的責任」と強調する。

同社では紙とプラスチック樹脂を組み合わせた複合容器の開発にも力を入れており、狩野部長は「複合容器の樹脂量を減らす取り組みや軽量化、繰り返し使える容器など、多様な選択肢を提供することで、社会的な要請に対応していきたい」と力を込めた。

価格・コストについては、使用素材や製造ロットなどの面で現在調整中だ。

同社が今年発売した「ライスインキ」を使用した紙コップでは、印刷に米ぬか油由来のインキを使用し、石油由来のインキに比べCO2排出量を削減。ラミネート加工は、さとうきびのエキスから作ったバイオポリエチレンを使用している。(画像:東罐興業提供)