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イオン初のオーガニック化粧品、年商5億目指す

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オイルは肌の悩みに合わせて5種類、酸化しにくい二重構造ボトルを採用した

イオンは、初のオーガニック化粧品ブランド「ジーオ・オーガニクス」を8月21日から発売する。オーガニック化粧品の市場が年率6%の伸びを示しており、イオン店舗のうち120店舗に導入した「ナチュラル・オーガニックコーナー」が売り上げ、客数ともに堅調な動きを示していることから導入に踏み切った。同ブランドはオーガニックに関心が高いミレニアル世代を主なターゲットとして、3年後に5億円の売り上げを目指す。(箕輪弥生)

イオンがプライベートブランドの「トップバリュ グリーンアイ」から提案する初のオーガニック化粧品ブランド「ジーオ・オーガニクス」は、原料から製造過程、包装資材まで厳しい審査基準を持つ国際認証「エコサート コスモスオーガニック」を取得している。石油系界面活性剤やシリコーンなどの合成原料を使用せず、遺伝子組み換え作物からの成分も使用していない。

肌が持つ本来の力を引き出すと言われているオイル美容を提案し、植物性のオイル5種、化粧品、クレンジング、洗顔料などシンプルなステップの基礎化粧品9種類で構成する。

オーガニック化粧品の市場は昨年度1240億円(矢野経済研究所調べ)と年率6%で拡大し、イオンでもオーガニック化粧品コーナー導入店の化粧品売上と客数は、ともに10~20%増と好調に推移している。

しかし、消費者からは「選ぶための基準が欲しい」「もっと手頃な価格の商品が欲しい」という声が同社に寄せられていた。そのため、選択の指標となる国際認証を得ながらも、1500円~2000円前後と継続して購入しやすい価格設定に抑えた。全国のイオン450店舗で販売し、今後順次アイテムを追加して3年後に年商5億円を目指す。

同ブランドの開発に携わったイオントップバリュ商品開発本部の谷村安里さんは「オーガニックなどのエシカルな要素はブランドの差別化をする上で重要になってきている」と話し、「特に自分のライフスタイルを重視するミレニアル世代にオーガニックは合致している」と説明した。

同社はPBブランドの「トップバリュ グリーンアイ」を2016年からヘルス&ウェルネス商品群としてブランド化しており、2020年までにオーガニック農産物売上構成比5%を目指すなど同分野の拡大に力を入れている。

箕輪 弥生 (みのわ・やよい)

環境ライター・ジャーナリスト、NPO法人「そらべあ基金」理事。
東京の下町生まれ、立教大学卒。広告代理店を経てマーケティングプランナーとして独立。その後、持続可能なビジネスや社会の仕組み、生態系への関心がつのり環境分野へシフト。自然エネルギーや循環型ライフスタイルなどを中心に、幅広く環境関連の記事や書籍の執筆、編集を行う。著書に「地球のために今日から始めるエコシフト15」(文化出版局)「エネルギーシフトに向けて 節電・省エネの知恵123」「環境生活のススメ」(飛鳥新社)「LOHASで行こう!」(ソニーマガジンズ)ほか。自身も雨水や太陽熱、自然素材を使ったエコハウスに住む。JFEJ(日本環境ジャーナリストの会)会員。

http://gogreen.hippy.jp/