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ヤフー、「3.11」検索などで1億円超を復興支援団体に寄付

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ヤフーは13日、自社の検索エンジンYahoo!JAPANで利用者が「3.11」と検索すると一人につき10円を復興支援団体に寄付するプロジェクト「Search for 3.11」や3月に期間限定で募ったネット募金で総額1億414万6553円が集まったと発表した。同社は検索エンジンを使った寄付を14年に始め、復興の進捗にあわせ寄付先を決めてきた。初年度はコミュニティづくりを行う団体への寄付が中心だったが、今年の寄付先は若者の教育支援に携わる6団体が選ばれた。(オルタナ編集部=小松 遥香)

ヤフーは12年、宮坂学社長の就任に伴い「日々の生活の課題を一つひとつ解決する『課題解決エンジン』であること」をミッションに掲げた。同年には、宮城県石巻市にオフィス「ヤフー石巻復興ベース」を開所し、社員を現地に派遣。被災地の特産品などを販売する「東北エールマーケット」を開設し、2013年からは津波の被害を受けた宮城県沿岸部を自転車で走る「ツール・ド・東北」を開催するなどして独自の復興支援を続けている。

「震災に関する報道が少しずつ減るなか、石巻に拠点『ヤフー石巻復興ベース』をおいて復興支援を続けてきたものの、やはりまだ支援が必要だと考えています。検索していただくことで、検索結果として表示される色々な情報を見てもらいたいという狙いがあります」とヤフー広報室の小澤恵さんは話す。

今回、同社は「Search for 3.11」「Yahoo!ネット募金」「チャリティーオークション」「東北エールマーケット」「チャリティーライブ」「Yahoo!応援改札 #ピッは応援になる。」の6プロジェクトで寄付金1億414万6553円を集めた。

3月11日に期間限定で実施した「Search for 3.11」に参加した検索者数は約419万人。寄付金額は約4190万円だった。11日が平日か休日かで検索者数は左右されるという。今年は11日が日曜日だったこともあり、一昨年3月11日が金曜日だった際の約247万人に比べ多くの寄付が集まった。なお昨年の11日は土曜日で約429万人が参加し、今年より10万人多かった。

「Search for 3.11」の寄付先は、「放課後学校・コラボ・スクール」の運営を行う認定NPO法人カタリバ、困難を抱える親子を支援するNPO法人TEDIC、教育クーポンによる学校外教育の機会を提供する公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン、大学および専門教育への進学費用を提供する公益財団法人みちのく未来基金、福島の未来のための人材育成を行うふくしま復興塾、奨学金や助成金・寄付金で東北の子どもと団体を支援する公益財団法人東日本大震災復興支援財団の6団体。

小松 遥香

オルタナ編集部。アメリカ、スペインで紛争解決・開発学を学ぶ。趣味は、大相撲観戦と美味しいものを食べること。