ダイベストメント
ダイベストメントとは、投資撤退という意味の言葉。特に、化石燃料関連の企業への投資撤退を呼び掛ける運動で使われる。国際環境NGO 350.orgは、世界でダイベストメントを発表している688の機関の運用資産額が5兆ドルを超えたと発表した。
350.orgは、化石燃料企業からの投資撤退(ダイベストメント)を促す
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国内では、ダイベストメントを促進するために、350.org japanが2015年4月に設立された。同団体は日本の金融機関137社が2011年1月から2016年4月までに行った特定23社の化石燃料及び原発関連企業への投融資を調べた。
この調査結果をもとに、「地球に優しい銀行選び」を促す見比べ表をサイトに公開した。個人が口座を持つ銀行が化石燃料及び原発関連企業へどのような投融資を行っているのか把握することができる。さらに、各銀行へ直接メッセージを送れる機能もある。
日本の個人が銀行に預けている総額が動くことで、社会に大きな影響を及ぼすことができる。モノの購入から社会を変えていく「エシカル消費」が普及しているが、社会性のある銀行口座を選ぶ「エシカル金融」の分野も、今後注目されていくだろう。